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家づくりコラム

2022.07.11

湿気の脅威と新築住宅ですべき対策【福井新築住宅コラムVol.920】

【湿気の脅威と新築住宅ですべき対策】

福井で高気密高断熱の新築住宅・注文住宅を検討している皆さん、こんにちは、エコスマの坪田です。

前回のコラムにて結露が発生する仕組みについてお話しました。

湿気が住宅に与える悪影響は結露だけではありません。

今回は、皆様の生活に忍び寄る湿気の脅威についてと、新築住宅を建てる際にできる対策についてお伝えします。

~湿気の脅威~

生活をしていくうえで、湿気による悪影響として代表的なのが、カビとダニによる被害です。

それぞれ、健康に悪そう!というのは皆様の共通認識だと思いますが、具体的な被害を確認しましょう。

まず、カビは、胞子を吸い込むことで様々なアレルギー反応を引き起こします。

アレルギー性鼻炎、皮膚炎、肺炎、感染症など被害は多岐にわたります。

ダニについても、死骸やふんを吸い込むことで、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支喘息を引き起こす原因になります。

当然、生きているダニに刺され、強いかゆみに襲われる直接的な被害もあります。

このように、様々な悪影響を引き起こすカビとダニですが、どちらも空気の相対湿度が関係してきます。

相対湿度とは、ある温度の空気に対して含んでいる水蒸気量の割合のことです。

前回お伝えした通り、空気は温度が高いほど多くの水蒸気を含むことができます。

そのため、空気の温度が低くなると、水分量が同じでも相対湿度はどんどん高くなってしまいます。

カビやダニは相対湿度に敏感に反応し、カビは相対湿度70%を超えると発生しやすくなり、ダニは相対湿度60%を超えると卵を産み、爆発的に数を増やします。

そのため、住宅の湿度管理が非常に重要なのです。

 

~新築住宅ですべき対策~

住宅の湿度を調整するには、普段の暮らし方も重要なのですが、そもそも新築住宅を建てる段階から対策が必要です。

①冬場に家全体を暖かく保つ

家の中で冷たい部分ができてしまうと、空気が冷やされ、相対湿度が高くなるため結露の原因になります。

特に、冬場に家中を暖かく保つことが重要で、そのためには住宅の高気密・高断熱化が必須になります。

高気密・高断熱は、快適性を得るためと思われがちですが、衛生的で健康に暮らすためにもすごく重要です。

②窓を高断熱化する

住宅において、最も外気の影響を受けるのは窓です。

特に、窓枠は冬場に温度が下がりやすく、結露が発生しやすい部分です。

対策として、熱を伝えづらい「樹脂窓」を使用することが挙げられます。

人間が快適に生活するためにはある程度の湿度が必要なため、ただやみくもに除湿すれば良いわけではありません。

快適な湿度まで上げていっても結露しないように、窓を高断熱化させる必要があるのです。

③住宅のすき間をなくして計画的に換気する

家の中の空気をよどみなく換気しないと、湿気が溜まりやすくなります。

実は、換気扇を回せば換気がしっかりとできるとは限りません。

換気には、住宅に空いた「すき間」が大きく関わってきます。

すき間の多い住宅の場合、換気口の周りは空気が動くのですが、それ以外の場所はすき間から余分な空気が出入りしてしまうため計画通りに空気を動かすことができません。

そのため、住宅の気密性を高める必要があります。

 

以上の3点は、湿気による様々な健康被害を防ぐために非常に重要なポイントです。

しかし、住宅を建ててしまった後では対策のしようがない部分でもあります。

新築を建てる段階で意識して十分に検討することが肝要です。

 

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